日本は今まで経験したことが無い超高齢化社会に突入し、人生100年時代と言われるようになりました。医療の進歩で治せない病気が減ってきているのは喜ばしいことですが、ただ単純に治療で延命するだけでは意味がありません。健康寿命を延ばし人生100年時代をアクティブに楽しく元気に生き抜いていくためには、それなりの体力をつける必要があります。
体力とは行動体力と防衛体力のことであり、その二つは身体的なものと精神的なものに分けられます。心と体の両方をパワーアップさせることが、健康寿命を延ばすことにつながります。心臓や肺や筋肉などのフィジカル面のパフォーマンスを向上させるために行うべきことは、体の強度を高める筋トレや持久力や心肺能力を高める有酸素運動などです。フィジカルトレーニングというと、フィットネスクラブに通ったりしてストイックに取り組まなければならないというイメージを抱きがちですが、難しく考える必要はありません。ちょっとした散歩も立派な有酸素運動になりますし、自宅で簡単に出来るトレーニングはたくさんあります。
筋膜リリースをするためのフォームローラー、体に適度な負荷をかけるためのダンベルやチューブやバランスボール、体に余計な負担をかけることなく効率的なトレーニングが出来るストレッチポールなどの器具を用いると、初心者でもスムーズに楽に取り組めます。フィットネスクラブに入会して通い続けるよりも、器具を購入して自宅でトレーニングをした方が安上がりで経済的負担が軽減されます。定期的に通わなくても良いので、精神的負担と物理的負担も軽減されるはずです。適度な段差のステップ台があると、家に居ながらにしてウォーキングやランキングに相当する有酸素運動が出来るようになり、天候が悪くて外出が不可能な日や気分的に外に出るのが億劫な日のトレーニングに役立ちます。
座りがちな生活からこまめに動く生活に切り替えるだけで、身体的な行動体力はだいぶ向上します。メンタル面のパワーをアップさせるための対策として効果的なのは、疲れやストレスを溜め込まないようにすることです。心がけるべきこととしては、起床時間や就寝時間やトレーニングをする時間や食事をとる時間を毎日一定にして健康的な生活リズムを作る、無理したり我慢したり心身の疲労を軽んじて見て見ぬふりをしたりせず休息が必要なときは思い切って休む、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を活発にさせるためにトリプトファンを豊富に含む食べ物を食べるなどがあります。心身をパワーアップさせて健康な状態で長生きしましょう。